なんか生きてくしかないらしいぜ

けれどもそれでも、業が深くて、 なほもながらふことともなつたら、

備忘録~購入済の曲をiTunesが再生しない~

今回は実用的な話。ていうか私が忘れないためのメモ。

ご参考いただいても構わないけど責任はとらねえぜ。

 

iTunes storeで購入してiTunesにダウンロードしたけど再生してくれないときの解決法。

 

・事象

再生しようとすると認証を求めてIDとpassを要求する画面が出る。

入力してクリアしても再生しようとすると再度同じ要求をされて、再生にたどり着かない。

iPodと同期させようとしても当該楽曲のみ「変換できない」とか「コピーができない」とブロックされる。

事象が起こっているのはアルバムの中の一部の曲。

PC、iTunesともに更新状態は最新。

コンピュータ認証も外して再度やってみたけど状況変わらず。

認証状態の不正や権限が届いていないということではなさそう。

 

・対処法

簡潔に言うとストアからダウンロードしなおす。

ライブラリで曲を選択して右クリック→ライブラリから削除→「選択した曲を削除してもよろしいですか?」→Yes

→PCのメディアに残すか?それともごみ箱に入れるか?と問われる→メディアに保持(ゴミ箱に入れてもいいのか知らんけどこわいので保持しておいた)→ライブラリからその楽曲が消える

→ストアに移動→購入済→再度ダウンロード

 

8個中6個は上記の作業を一回で解決。

一回で駄目だった(同事象が残った)残り2個も再度上記の作業をすることで解決。

 

以上共有。ご参考までに。

ネットで調べた方法(PCのアップデート、iTunesのアップデート、ユーザー権限の設定など)をしても直らなかったので。

多分ダウンロードのときにごたついたのかなーと予想。

 

真に好きな生き方を選べる人は限られているけどそれを分けるものはなんだろうか

 

 表題の通り。

 最近よく考えている。

 

 あるだろう。

「天職です」「これ以外の仕事はできないと思う」

 そういうものに出会えて、選べた人は幸福だ。いや、選んだのかそれは。まあ選んだんだろう。

 

 絵描きしかできないような人間が、絵描きを仕事にしているかと言われれば必ずしもそんなことはないし。

 俳優しかできないような人間が、俳優として生きていけるかと言われれば必ずしもそんなことはないし。

 会社員ができないような人間が、会社員にならず生きていけるかと言われれば必ずしもそんなことはない。

 

 ひとは大体の場合においてなにかしらの職に就く必要に迫られ、自分の環境と能力と経済力なんかを鑑みつつやれそうな仕事をする。

 

 天職と言うものを持ち、それを続けていられるひとは少ない。

 

 かくいう私の職も天職ではない。さんざんいろんな職業を転々としてきて、業界で言うと2.5個目くらいを数える。今の仕事はこれまでと全く違うけれど、その前の2つの職業の業界はちょっとだけ被っていたので。

 仕事はまったく嫌じゃない。むしろちょっと、最近楽しい。でもそれが天職かと言われるとそんなことはないし、それ以外の仕事はできないのかと言われてもそんなことはない。

 ほかの仕事だってやれるだろう。ただ、きっとどれも天職にはなり得ない。

 

 やりたい職業はあった。アマチュアでならいまもしている。職にできていれば、生きていくだけの金銭をそれで稼げたのなら、「これ以外の仕事はできないと思う」と私は言っていたのだろうか。

 好きなこと、やりたいことが仕事になるひとばかりではないし、天職につけるひとばかりではない。これ以上なく好きなことを仕事にしているひとでも、それが天職かと言われるとやっぱり否定するひともいるのだろう。

 

 職として成り立たせることができ、天職であり、それ以外に職ができないひとは稀で。

 すべてがそろっている状態のことを、ひとは「才能がある」という。

 

ほんの少しでも平等なもの

 最近、また勉強を始めた。

 高校までの学生時代、勉強が嫌いで嫌いで仕方がなかった。出来の良い姉たちと比べられることも、まったく興味のないことを頭に入れるのも目に入れるのも苦痛だった。

 勉強を楽しいと思えたのは、大学に入ってから。別に情熱をもって入った大学ではなかった。金のない実家に合わせて、学費免除の特待生枠で受かった大学にそのまま入っただけのことだった。

 でも、単位制と、自分の好きな科目を選べること、クラスがなくて、自分の気の合う人間とだけ話していればいい環境が、私にはすこぶる合っていた。

 自分の選んだ授業は楽しかった。

 

 それはまあ別の話で。

 

 大学に入った私が勉強したのは、福祉と、社会保険。使っていないが国家資格を持っている。

 それでまた、勉強を始めた。その資格と勉強範囲が近い、また別の資格だ。労働と社会保険

 

 社会制度を学ぶのはわりと好きだ。

 

 ほんの少しでも、平等なものだから。

 教育は不平等だ。金銭と環境と遺伝で大抵が決まる。

 環境は不平等だ。生まれたところの出たとこ勝負だ。

 金銭も、遺伝も、出自も、健康も労働もみんな不平等だ。

 でも社会制度は、わりかし社会保険と福祉はちょっと平等だ。

 

 お金があろうとなかろうと、頭がよかろうと悪かろうと、社会制度はそれぞれに合わせて全員に適用されるし、福祉もそう。

 

 あなたはお金を持っているから要件が緩くなりますよ、も、あなたは頭がいいから貰えるお金を増やしましょうね、も、あなたはお顔が素敵だからこの制度が使えます、も、ない。

 その人の置かれた状況で、全員同じものが適用される。

 

 ただ知らなければ使えないので、その点は不平等だが。

 

誕生日だった。

 少し前、誕生日だった。

 

 昔は誕生日があまり好きではなく、特に大学生時分では誕生日を祝われることが苦手だった。

 周囲が自分のことを見て、自分が歳を重ねたことに「おめでとう」と言う。ときにはプレゼントまでくれる。嬉しくて、ありがとうと返しつつ、なんだか居心地が悪くて怖くて、嫌い。そう思っていた。

 

 今年の誕生日は、少しだけれど変化があった。

 誕生日当日。共通のジムに通っている母が帰宅して、

「スタッフさんがきょうは娘さん来るんですか?って言ってたよ」

 その日は午前営業のみの日で、急いで準備をしないと間に合わない時間になっていた。これまでの自分なら、「怖いから行くのやめとこ」と家に篭っていただろう。

 だって嫌だろう、友人に誕生日を祝われるのも怖いのに、店のスタッフに祝われることが分かって、しかも待っているとまで言われて、わざわざ行くなんて。

 けれど私は行った。「行かなきゃな」と思った。こわい思いもあったけれど、それ以上に、「自分の誕生日を祝おうとしてくれて待ってるとまで言ってくれたんだから、行かなきゃ」と思った。それは強迫的な思いではなく、義務でもなく、自分の意思で感じた穏やかな「行こう」だった。

 大抵の人には普通の思考かも知れないけれど、私には人生で初めての考えだった。

 結局準備は間に合って、ジムに行ってスタッフにおめでとうと言われて、ちょっとしたプレゼントをもらって、割と素直に、「ありがとうございます」と言えた。

 なんだかちょっと人間に近づけたようで嬉しかった。

 

 という、個人的な記録。

 お祝いをくれた人ありがとう。

 来年はまたもうちょっと、上手に生きたいな。

新卒一年目、退職後の健康保険。

 

 お元気ですか。

 それなりでもそれなりでなくとも、生きていますか。

 

 新卒で入った会社を8ヶ月で休職し、12ヶ月で退職した経験を綴っていく。毎度の注意書きを置いておく。これはあくまで自分の経験でしかなく、貴方の置かれている状況に必ずしも適用できるとは限らないが、自分のための状況の整理、それからこの情報を知りたいと思う方の参考になればと思う。ご自分の状況に合った詳しい情報は役所や会社、全国健康保険協会などへ問合わせて欲しい。

 

 今回は退職後の健康保険の切り替えについて。

 就職中は大抵のひとが組合の健康保険(会社経由で渡される保険証)を利用しているだろう。この健康保険には適用条件がある。細かいことは省くが適用事業者に使用されていて所定労働時間及び所定労働日数の基準を満たしている場合に加入ができる。

 退職してからは、国民保険に切り替えるか、要件を満たしているなら任意継続の手続きをするかの選択肢がある。

 任意継続とは、退職日までに継続して2ヶ月以上の被保険者期間がある人が、最長2年間、退職前に加入していた健康保険に継続して加入できる制度である。給付の内容はほぼ変わらないが、退職したときに傷病手当金や出産手当金を受けているか受給条件を満たしていなければ、これらは受けられない。加入している健康保険に申請する。

 国民保険は、自営業者やフリーターなどが加入する自治体の健康保険である。役所で手続きをする。

 

 基本的に、診療の給付に関しては、ただ外来で診療や投薬を受けるだけなら中身は変わらないと思う。というか継続にするメリットが不勉強ゆえよく分からない。個人個人で判断して欲しい。判断基準の一つに、保険料がある。どちらに加入するにしろ月々の保険料は払わなければならない。自分の場合、継続にするか国民健康保険にするかを保険料で判断した。どちらも電話で教えてくれた。

 継続の場合は在職中に加入していた健康保険に問い合わせる。保険証の記号番号を伝えたら月々払うだろう金額を教えてくれた。

 国民健康保険の場合は市役所の当該課に問い合わせる。源泉徴収票の金額で計算してくれるので、手元に用意しておこう。

 自分の場合、継続にするなら1月約2万円、国民健康保険だと1月約1万6千円ほどだった。ただ、国民健康保険は上記金額×12ヶ月分の保険料を10ヶ月間で支払うことになるので、実際に毎月支払う金額(12÷10でひと月に1.2ヶ月分支払う)は約二万円となる。4月5月は支払わず、6月から支払いが始まる。一見すると月に払う金額が変わらないように思えるが、一年間に支払う金額は差が出るのでお気をつけを。ちなみに12ヶ月未満で再就職などで国民健康保険から会社の健康保険に再び切り替える際、生じる差額は払ったり戻ったりするそうなので、結局ひと月(自分の場合1万6千円)の金額は変わらない。自分は国民健康保険に切り替えた。

 

 なお就職していて健康保険に加入している親族などと同居している場合は扶養に入れる可能性もある。この場合は月々に貰っている傷病手当などの金額で扶養に入れるかどうかが決まるので、これも組合に問い合わせて貰いたい。ちなみに自分が受給している傷病手当金の金額では不可だった。

 

(各種保険料について。払わなくていいやーと思う人もいるかもしれないが、保険証がなければ臨時で病院にかかろうものなら10割負担だ。また健康保険とは話がズレるが、国民年金保険料を払っていない人間が事故を起こして身体障害が残ったが年金保険料未払いのため障害年金の受給ができないケースなどザラにあるので払っておくことをお勧めする。金銭的に払えないなら減免申請に役所へGOだ)

 

 

 そろそろ書く事がなくなってきました。あと退職から初めて体験したのは住民税くらいか。新卒一年目で退職を考えている諸氏はほとんどが未体験だろうと思います、憎き住民税。とは言え各種市民サービスに使われていると思えば払わなければならないと思う。思うけど、高い。ミジンコのような生命力しかない住民にはもう少し優しくして欲しい。気が向いたら書きます。保険料や税金が払えない状況なら役所にいって減免措置について聞いてみてね。

新卒一年目、退職後の傷病手当。

 いつもの前置きを。新卒で入った会社を8ヶ月で休職し、12ヶ月で退職した。休職から退職後まで利用した制度について、自分の経験を綴っていく。あくまで自分の経験なので貴方の置かれている状況に必ずしも適用できるとは限らないが、自分のための状況の整理、それからこの情報を知りたいと思う方の参考になればと思う。

 

 前回、休職中の傷病手当について述べた。今回は会社を退職したあと、現在に至っても受給している傷病手当について述べていく。前々回と前回の記事において、12ヶ月ぴったりで退職したことは今後の傷病手当受給に大いに影響すると前置きしたと思う。

 実は、傷病手当金制度には、「健康保険に一年以上加入している場合、退職時に傷病手当を受けていた、もしくは、受ける条件(待機期間等)を満たしていたときは、退職後でも支給期間が満了するまで支給される」という規定があるのだ(2016年度版医療福祉総合ガイドブックより引用)。

 二年目以降の方なら気にしなくとも構わないと思うが、一年目で退職されるかたには知っておいたほうがいいと思う。

 つまり、健康保険に一年以上加入していないと、退職後の傷病手当は受けられないということである。とくに新卒で入職したかたは、それ以前は保護者の保険か国民健康保険に入っていた人がほとんどだと思う。自分が被保険者となって健康保険に加入したのは今回の就職から、という方がほとんどなのではないだろうか。

 私は大学時代は親の健康保険の扶養に入っていて、就職してから自分を被保険者本人として健康保険に加入した。前回にも触れたが、私は入職8ヶ月目で休職し、傷病手当金を受給しつつ、会社に籍は置いたままで保険料諸々を払い、会社と相談しちょうど12ヶ月(4月1日入職・3月31日退職)で退職した。12ヶ月分の健康保険料を払っているので、この規定の「一年以上加入」にギリギリ当てはまる。というかそうなるように会社にお願いした。新卒一年目のかたは、どうにか会社にお願いして12ヶ月は籍を置いてもらうようにすると、退職のときに傷病手当金を受給していれば、その後も引き続き受給が可能となる。

 

 続いて、受給方法について述べる。用意する用紙は在職中と変わらない、あの四枚セットの申請書である。ただ、申請先が変わる。これまでは会社を通じて会社に申請をしてもらっていたが、退職後は自分が直接全国健康保険協会支部に申請する。以下、説明していく。

 

①被保険者記入用。

 自分が書く用紙その1である。被保険者証の情報と、傷病手当金を振り込んで欲しい口座の情報を記載する。

 記入内容は変わらない。被保険者証の情報は健康保険のもの、つまり在職中に使っていた保険証の番号などを引き続き記入する。退職時に保険証は会社に返さなければならないので、コピーか写真でもとっておいて、情報を確認できる状態にしておくといいと思う。

②被保険者記入用。

 自分が書く用紙その2である。傷病名やそのために仕事を休んだ期間、障害年金や老齢年金、労災などから給付を受けているか否かの確認の用紙。記入する内容は変わらない。在職中と同じ要領で書けばいい。

③事業主記入用。

 会社に書いてもらう用紙である。しかし退職後は、会社に休業状態などを証明してもらう必要がないのでこれは未記入、白紙のままで構わない。ちなみに全国健康保険協会にこの用紙は抜きで送ればいいのか確認したところ、「白紙のままで同封してくれ」とのことだった。どうせ白紙ではあるが、申請書確認の際に必要になるのかも知れない。実務は知らないが。私は大人しく従って白紙のまま四枚セットで申請している。

④療養担当者記入用。

 これは会社を休んでいる理由となっている傷病へ治療を行ってくれている医師にお願いする。この用紙もこれまでどおりかかっている病院や診療所に持参し書いて貰えばいい。

 

 以上、四枚の用紙を準備する。これまでは会社に送っていたが、退職後は管轄の全国健康保険協会支部に郵送すればいい。被保険者証の下のほうにどこの支部か書いてあるの思うので、ぐぐれば住所が出てくる。封筒に四枚セットのみ入れて支部宛に郵送すればいい。受給条件をきちんと満たしていれば、退職後であっても傷病手当金がこれまで通り振込まれるはずだ。額も変わらない。

 

 簡単に退職後の傷病手当金受給の条件と申請方法について述べた。これはあくまで私の経験でしかないので、自分の置かれている状況での扱いを知りたければ全国健康保険協会に問い合わせて欲しい。電話一本で親切に教えてくれる。

 次回は退職後の保険の切り替えなどについて書こうと思う。と言ってもほぼほぼ役所に駆け込めば対応してくれる。継続加入か国保に切り替えるかの判断が必要なくらいではないだろうか。

 

 ちなみに傷病手当金の受給期間は最長1年6ヶ月です。辞めてからじゃなく、休職中も含めて受給を始めてから1年6ヶ月。当然傷病が治癒して労働可能になったら受給資格はなくなりますが。案外あるよね。療養しながら過ごしてみるとあっと言う間ですけれど。会社に12ヶ月籍を置いてくれって頼むの、結構勇気が要るかも知れないんですけど、頑張ってください。貰えるもんは貰っときましょう。頑張って生きて来て、これからも生きていくんだからね。

新卒一年目、休職中の傷病手当。

 

 新卒で入った会社を8ヶ月で休職し12ヶ月で退職した。

 前回の記事では休職制度と退職までの経緯を述べた。今回は、休職中、また退職した現在でも利用している、傷病手当金制度について述べていく。あくまで個人の経験でしかないので個別のケースへの適用は難しいと思うが、自分のための状況の整理と、誰かの参考になればと思う。お守りのように、ざっくりした知識を頭の隅に入れておくのも勇気になるかもしれない。

 

 まず、傷病手当金制度について。これは健康保険法に定められているもので、会社員、公務員、船員など、健康保険に加入している人向けの制度である。ようは自営業者や農家が加入する国民健康保険ではなく、会社経由で渡される保険証を所有している人が利用できるものだ。

 正式な条文などは小難しいので割愛する。全国健康保険協会のページなどググれば簡単に出てくるので気になる方はそちらへ。

 ようは病気やケガで働けず、給料の発生していない日が連続3日以上ある人に対して、4日目から最長1年6ヶ月間、標準報酬日額の3分の2が支給される、「働けなくて給料出ない? これ少ないけど生活費の足しにしてね」という制度である。

 

 私の場合はまず一週間の休職となり、その後さらにひと月、そしてふた月、と休職期間が伸びていった。有給が10日残っていたので、まずはそれが当てられた。週休二日なのでそれを引いて、最初の2週間は有給が消化された形となる。その後3日間の待機期間を経て、4日目からが支給の対象となった。

 支給される金額については、人それぞれ、本来もらっていた給料の額によって異なる。大体月にもらう額面(手取りではない)の3分の2と思えばいいと思う。支給は日割りなので、2週間の支給期間だとさらに半分になると思っていい。私の場合は、住宅手当含め額面が20万少しで、傷病手当の支給額は月に13万くらいになった。

 ここで大事なのが「額面である」ということである。つまり保険料諸々が引かれる前の金額がそれである。健康保険などに加入している限り、この金は払わなければならない。私の場合は休職中、会社からの給与明細がマイナスで通知された。保険料諸々を払えということである。毎月会社に行き、保険料諸々を総務に現金にて払った。月々額面から引かれていた金額と同等と思っていい。いつもより少し少なかったような気もするが、まあそれくらい確保しておくと安心である。

 

 請求は、会社の総務を通じて行った。これも全国健康保険協会をググれば様式をPDFでダウンロードできるので欲しい人はそちらを。私の場合はご丁寧に毎月総務から用紙が送られてきた。申請書は4枚でワンセットとなる。

 

①被保険者記入用。

 自分が書く用紙その1である。被保険者証の情報と、傷病手当金を振り込んで欲しい口座の情報を記載する。

②被保険者記入用。

 自分が書く用紙その2である。傷病名やそのために仕事を休んだ期間、障害年金や老齢年金、労災などから給付を受けているか否かの確認の用紙だ。傷病名は後述する診断書に書かれているものをそのまま引っ張ってくればいい。仕事を休んだ期間は、私は分からなかったので未記入のまま会社に送りつけた。おそらく総務が補足してくれただろう。

③事業主記入用。

 会社に書いてもらう用紙である。勤務状況や、出勤していれば本来支払われていた給料の額などを記入するものとなっている。自分で書くところはないので、未記入のままほかの用紙と一緒に会社に送りつけたらいい。

④療養担当者記入用。

 これは会社を休んでいる理由となっている傷病へ治療を行ってくれている医師にお願いする。用紙を病院に持っていけばいい。私の行っている心療内科では、受付ではなく診察の際に直接医師に渡して、大体その日の医療費支払いのときに返してくれる。このあたりは病院によって違うと思うので聞いてみて欲しい。

 先述した被保険者記入用その2で記載しなければならない傷病名や発病時の状況などは、ここから適宜引用すれば書きやすいかと思う。

 ちなみに医師に書いてもらう書類というと高額なイメージがあるが、これは保険がきく。「傷病手当金意見書交付料」という医学管理のなかのひとつで、100点、つまり10割負担で1000円である。3割負担で300円、1割負担だと100円である。安い。

 

 会社に所属しているうちは、上記4枚をセットにして会社の担当部署に郵送なり持ち込みなりして届ければいい。会社のほうで事業主記入用を記入してくれて、全国健康保険協会への申請までしてくれるはずである。

 給付は、会社が全国健康保険協会へ申請してから大体2週間ほどで行われる。給付の知らせは、大体振り込まれたあとに全国健康保険協会から自宅にハガキが送られる。そこに支給期間、対象日数、金額など書いてある。

 労務不能で会社を休んだことについての証明という性質上、未来の日付を書くことはできない。事後申請となる。特に毎月申請しなければならない決まりはないものの、だいたいひと月に一度のペースで会社から催促が来た。退職した現在では、面倒なのでふた月に一度のペースで申請している。

 

 繰り返すがあくまで一個人の経験に過ぎない。正直、私のいた会社の総務はかなり丁寧なほうだったと思う。こちらが言うまでもなく申請書とその説明をくれた。会社によってはこちらから言わなければならないかもしれない。遠慮なく送りつけよう。全国健康保険協会の各支部に問い合わせたら丁寧な返答をいただけたので、そちらに聞いてみるのもいい。

 前回の記事で、12ヶ月きっかりで会社を辞めたことは傷病手当金受給において重要なことであると書いたかと思う。次回は退職後の傷病手当金制度について述べていく。

 

 この制度、国民健康保険加入者だと利用できないんですよね。余裕営業で会社員以上の収入が確保できるわけじゃない限り、雇われていたほうが制度諸々得が多いなーと感じます。個人的な意見ですが。あー正社員で雇われてえ。ていうか働きてえ。働けねえ。生存戦略。意地汚くでも生きていこうな。